賃貸住宅の退去時原状回復に関して
賃貸住宅の原状回復は、入居者が退去する際に住宅の状態を入居前の原状（初期状態）に戻すことを指します。
入居時に提供された住宅の状態を、退去時に元の状態に戻すことで、次の入居者に引き渡す際の条件を整えるための作業です。
原状回復は、賃貸借契約書に定められた条件として入居者に課される場合が一般的です。
原状回復の内容は、賃貸契約書によって異なりますが、一般的な内容としては以下のようなものがあります
壁紙や塗装の修繕
壁や天井の傷や汚れを修繕し、塗装や壁紙を元の状態に戻す作業です。
通常のハウスクリーニング等で落とせない汚れの場合や目立つ傷や破れがある場合、
壁紙の張替えをしなければならない場合があります。
通常生活を送っていて、故意、過失がない劣化による汚れは入居者へ張替えを求める事はまずありません。
契約書に退去時は入居者負担で張替えるなどの条項があると入居者負担になります。
フローリングや畳の修理
フローリングや畳の傷やダメージを修理し、交換が必要な場合には新しいものに取り替えます。
通常生活を送っていて、故意、過失がない劣化による汚れは入居者へ取替を求める事はまずありません。
契約書に退去時は入居者負担で取り替えるなどの条項があると入居者負担になります。
水回りの清掃
キッチンやトイレ、浴室などの水回りを徹底的に清掃し、カビや汚れを取り除きます。
通常生活を送っていて、故意、過失がない劣化による汚れは入居者へ取替えを求める事はまずありません。
契約書に退去時は入居者負担で取り替えるなどの条項があると入居者負担になります。
電気や設備の確認と修理
照明やコンセントなどの電気設備や、給湯器やエアコンなどの設備を点検し、必要な修理を行います。
通常生活を送っていて、故意、過失がない劣化による故障は入居者へ取替えを求める事はまずありません。
契約書に退去時は入居者負担で取り替えるなどの条項があると入居者負担になります。
修繕・補修全般
住宅内の傷や破損箇所を修復し、ドアや窓、蛇口、取手などの部品を交換・修理します。
通常生活を送っていて、故意、過失がない劣化による故障は入居者へ取替えを求める事はまずありません。
契約書に退去時は入居者負担で取り替えるなどの条項があると入居者負担になります。
ドアの鍵は取替を求められる事が多いです。
（キーの紛失歴や予備キーの作成なども考えられます。）
次の入居者にそのままの鍵で入居して頂くのは問題が起きないとは限らないからです。
この辺りは契約書に必ずと言っていいほど明記されています。
