よく見る「遺品整理資格」の実態
遺品整理の資格とは、ある一般社団法人が提供している資格です。
一般社団法人というと、何だか利益を追求しない公的機関にように感じると思われますが、そんなことはありません。
一般社団法人を設立するのに、特別な国家資格や経験、許認可などは必要ありません。
ほとんどの方であれば、だれでも一般社団法人を設立することはできます。
つまり利益を追求する株式会社と大きな違いはありません。
遺品整理の資格は国家資格ではありません。
受講料を払えば誰にでも与えられる資格です。
受講料を払えば誰にでも与えられる資格です。
遺品整理のように資格取得を通して業界の健全化を目的としている団体(一般社団法人)の収入源は、資格の受講料や年会費などです。
その見返りとして遺品整理という資格の権威を高めようと、告知や宣伝活動を行なったり、独自の立派な資格証を発行しています。
その虚像の権威に騙されないようにしましょう。
いくら資格を持っていても肝心な遺品整理のコツや技術、遺族への気配りは身に付きません。
それらを身に付けるには、豊富な遺品整理の現場を経験するしかないと思います。
さらに、遺品整理業を起業しようとする人からお金を集めているわけですから、言い換えれば、お金さえ出せば遺品整理の資格は取得できるのです。
そんな資格に価値はあるのでしょうか。
私は、ただ単に業者の自己満足にすぎないのではと感じています。
※遺品整理の資格を全面的に否定している訳ではありません。遺品整理業に特別な思いを持って起業された方の中にも遺品整理の資格を取得されている方もおられます。